Shade ユーザのためのVue活用方法

Vueシリーズは、シンプルかつ高性能な景観作成3Dソフトウエアです。
Shadeでモデリングした様々な形状データを、直接Vueで読み込むことや(*1)、OBJ形式でVueに渡すことにより、Shadeで作成した形状を、Vue上に作成した景観上に自由に並べることができます。
Vueシリーズ最上位版のVue 5 InfiniteのEcoSystem機能を使用すれば、例えば、Shadeで作成したいくつかのビルを設定するだけで、ほんの数分で、高層ビルが立ち並ぶ町並みを、作成することができます。
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1.Shadeを使用して建物を作成します。
2.Shade形式またはOBJ形式でファイルを保存します。
3.複数のビルを作成する
4.Vueを起動する
5.EcoSystemでビルを配置
6.ビルの並び方の調整
7.完成
8.さらに!

Shadeを使用して建物を作成します。
Shadeを使用して建物のモデリングをします。テクスチャもVue上に反映されますので、テクスチャもつけて保存します。

Shade形式またはOBJ形式でファイルを保存します。
OBJ形式を選択する場合は、「エクスポート」→「Wavefront OBJ...」を選択します。

※Shade 7以前の場合は、Shade形式のみ、Shade 7.5以上の場合は両方の形式が使用できます。

OBJ形式で書き出す場合には、マテリアルファイルにチェックを入れて保存すると、表面材質も含めてVue、Shade間で高い互換性をとることができます。

 
  
複数のビルを作成する
本格的な街の景色を作成する為に、複数の建物を作成します。といっても、100も200も作成する必要はありません。理由は後ほど記載しますが、今回はビルを3種類用意します。
Vueを起動する
それでは、実際に作成した形状をVueに取り込んでみましょう。まず、画面のようにボタンで、「平面」を選択し、平面を作成します。最終的にはこの平面上に無限にビルが配置されます。なるべく大きな面積にビルを配置できるように、平面の範囲を大きくします。
平面を地面として設定するために「オブジェクトの落下」を選択します。
 

EcoSystemでビルを配置
Vue 5 InfiniteのEcoSystemを使用すれば、たくさんのオブジェクトを数分で一面に配置することが可能です。それでは先ほど作成したビルを平面に貼り付けていきます。この機能を使用してビルを貼付けるのは、テクスチャーを設定する操作で可能です。平面の質感エディタを起動し、タイプをEcoSystemにします。この要素にShadeで作成したビルを設定することができます。

ビルの並び方の調整
ビル同士がぶつからないように、全般的要素の設定の「インスタンスの重なりを回避」にチェックを入れます。なお、ここの密度を調整することで、全体的なビルの密度を決定させることができます。

すべての設定が完了したら、配置ボタンを押すと平面にビルが建ち並びます。

完成
たった、これだけの操作で、大都会の町並みを再現させることができます。設定したビルはたったの3種類ですが、EcoSystemは各オブジェクトの大きさや向きをランダムに配置しますので、豊富な種類のビルが建ち並んでいるように見えます。これがさきほど、ビルを3種類だけ用意すればいいと申し上げた理由になります。Vue 5 Infiniteを使用すれば、Shadeで作成した様々な作品の世界をさらに広げることができることでしょう。

あとはカメラの位置やライトなどを設定してレンダリングをしてください。
 

さらに!
Vue 5 InfiniteとShadeを連携させてこのような使い方もできます。
・HDRI画像作成アプリケーションとして
Vue 5 Infiniteで作成した豊富な大気をHDR画像として取り出して、Shadeで活用する

・地形や、樹木等をShadeに取り込み
Vue 5 Infiniteは無限のパターンの地形や樹木を作成することができます。作成したファイルを書き出して、Shadeで活用することができます。