Shade Professional R4 for Windows REV.15cからREV.15eまでの変更点・修正点
Shade Professional R4 for WindowsのREV.15eまでの変更点をお知らせします。
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■仕様変更
以下はShade Professional R4 for Windowsにおいて、REV.15c以降、REV.15eまでに変更された仕様です。
新機能
- Windows版全製品に、Shade形状データファイルのカタログ表示を行うShadeExplorerを搭載。Professinal, Personalはプラグインとして実装。Debut, myShade 2は内蔵機能として実装。
クイックレンダリング関連
- OpenGL使用時、クイックレンダリングが可能な階層構造(パートの深さ)の制限を撤廃。
プラグイン関連
- 残像によるモーションブラー風効果を与えるBlurEffectorプラグインを追加。
- 16bit/channelのAdobe Photoshop形式でレンダリング画像やZ値を書き出すPSD 16bpcプラグインを追加。
スクリプト関連
- start_animationスクリプトコマンドにおいて、ファイル拡張子の設定によってアニメーション書き出しに用いられるファイル形式を指定できるように変更。認識できる拡張子は以下の通り。従来はQuickTime movieだけが用いられていた。
- mov : QuickTime movie
- avi : Windows movie (AVI movie)
- bmp : 連番付きBMP画像
- pct : 連番付きPICT画像
- tga : 連番付きTarga画像
Plugin SDK関連
- 以下の各関数を追加
- shade_interface::output_function_class()
- shade_interface::divide_polygon()
- scene_interface::shape()
- shape_interface::remove_edge()
- shape_interface::remove_face()
- shape_class::remove_edge()
- shape_class::remove_face()
- image_interface::duplicat_image()
- image_interface::write_pict()
■バグフィックス内容
以下はShade Professional R4 for Windowsにおいて、REV.15c以降、REV.15eまでに修正されたバグです。
モデリング関連
- 「特別」移動など、ダイアログの表示が消えた直後に図形ウインドウの内容が更新される時に、クラッシュする場合がある。図形ウインドウの内容が更新にある程度時間がかかるような、複雑な形状の場合に起きやすい。
- 変換のかかっているパート内で回転体を作成すると、変換の影響をうけてしまう。
- マウス吸着をオンにしておいて、(ボタンを離したまま)マウスドラッグ継続中にShade以外の部分(デスクトップなど)をクリックすると、復帰できない。
- 五角形以上のポリゴンを含むポリゴンメッシュのDXF export / import を行うと、面の張られていないポリゴンメッシュになる。
- 自由曲面内の線形状に対してジョイント無視に負の値に設定されている形状データを開くと、ワイヤーフレームの再描画の度にエラーメッセージが表示される。負のジョイント無視の値は無視するように修正。
- 図形ウインドウのカラー表示がオフの場合に、実際には選択されていない形状が選択されているようにワイヤーフレーム表示されることがある。
- 変換のかかったパートに含まれた線形状に(MODIFYモードでないときに)MODIFY−スムーズをかけると結果が不正。
- 形状にカスタムジョイントが含まれている場合、特別メニューの「図面に合わせる」を実行すると「Error lines.cpp 20」というエラーメッセージが表示される。
- メタメッシュプラグインのいくつかの動作上の不具合を修正。
レンダリング関連
- スキャンラインレンダリングのアンチエリアシングで、隣あうピクセルのコントラストが低い場合には処理しないようになっているはずだが、この判定が無効だったため、レンダリング速度が不正に遅くなっている。
- @記号をつけて「分割しない」に設定されている自由曲面に対してバンプマッピングを適用すると、レンダリング結果が不正になることがある。
- フラットジョイントを設定した回転ジョイントで球などの形状を回転させた状態で、スキャンラインでレンダリングすると、形状の面の一部が欠けてレンダリングされる。
- リアルカラーまたはZ値をオンにしてレンダリングして保存したファイルをエンディアンの異なるプラットフォームで開くと、エンディアンが補正されない。Professional, Personalのみ。
- クライアント側のShade Professional R4がMacintosh版/Windows版に関わらず、Windows版のレンダリングサーバを利用してマッピング画像を多用した形状データをレンダリングすると、レンダリングサーバ側でリソースメモリ不足が発生しレンダリングが中止されてしまうことがある。Professinalのみ。
クイックレンダリング関連
- 開いた線形状が多数ある場合、クイックレンダリング表示への切り換えに極端に長い時間がかかることがある。
- ビデオカードのDirect3Dハードウェア3Dレンダリングが画面が16と32ビットモードの時のみにサポートされている場合に、画面を24ビットに設定してShadeのクイックレンダリングにDirect3Dを選択しているとクイックレンダリングメニューがディムになって選択できない。Windows版のみ。
- ポリゴンメッシュに2頂点からなる面が含まれている場合、クイックレンダリングエラーが発生する。
- ポリゴンメッシュ形状のレンダリング前処理とクイックレンダリングが同時に実行されるとクラッシュする。レンダリングスレッドの前処理とリドロースレッドのクイックレンダリングが同時に同じポリゴンメッシュ形状にアクセスしようとした場合に起こる。
コントローラ関連
- 基本色スライダが追加される前のバージョンで保存した表面材質(基本色オン)を読み込むと、基本色の値がゼロになる。
- 複数のShadeを同時に起動すると、フローティングウインドウの挙動が不審。Windows版のみ。
- 数値入力ダイアログボックスの座標値が不正。
表面材質関連
- バンプマッピングを設定し、形状データファイル保存して開きなおすと、バンプマッピング画像の階調が低下する。
- 親パートの基本色がオフ、子形状の基本色がオンになっている場合に、親パートの基本色チェックボックスをクリックしてオンにすると、子形状の基本色がオフになる。
- 大理石テクスチャを選択すると、X, Y, Z, ラップのラジオボタンがディム(薄色表示になって選択操作不可)になる。
- 表面材質に反射率を設定し、背景を反映をオンにしてスキャンラインでレンダリングすると、設定した反射率の2乗の値の反射率でレンダリングされる。例えば、反射率0.5に設定しても、反射率0.25としてレンダリングされる。
- マッピング範囲設定ダイアログのスピンコントロールが効かない。Windows版のみ。
ラジオシティ関連
- 天空光計算精度を「最も低い」に設定してラジオシティ計算すると、エラーが発生する。
- レンダリングの分割レベルを「分割しない」に設定しておくと、ラジオシティ計算が不正。
- 不等辺な「コ」の字型の閉じた線形状のラジオシティ計算が不正。
- 背景を表示してラジオシティレンダリングを行うと、背景が極端に暗くレンダリングされる。
プラグイン関連
- イメージキャッシュが働く状態において、エフェクタプラグインが動作不良。 Professionalのみ。
- TextEffectorとBevelプラグインで、画面表示スケールによっては正しく動作しないことがある。
- ClearSurfaceプラグインで、マスターサーフェスは削除しないように変更。
スクリプト関連
- AppleScriptプロパティのordinal listがordnal listになっている。
- Windows版のスクリプトでDoublePropertyValueをゲットできない。
- 表面材質を設定していない形状/パートに対して、スクリプトコマンドのload_surfaceが効かない。
- Windows版で、スターやレンズフレアなどのエフェクトプラグインを使い、スクリプトでRenderメソッドを使うと、フリーズする。
- Scriptフローティングウインドウ内のテキストペーンをクリックしてCommand+Wを押すと、ドキュメントウインドウではなく、Scriptウインドウが閉じてしまう。Macintosh版のみ。
- スクリプトから無限遠光源の方向を変更しても、クイックレンダリングに即座に反映されない。
- tcl80.dllが存在しないとShadeが起動しないことがある。Windows版のみ。
- Windows版でFile/Save, Save Asのスクリプトコマンドを記録すると、引数のパス名が不正。
- Windows版でスクリプトからSaveScene "" を実行すると、ファイル名ダイアログが表示される。同じファイルに上書き保存されるのが仕様。
Plugin SDK関連
- スキップジョイントが設定された線形状の座標値にプラグインからアクセスした場合の問題。スキップジョイントの影響がまったく考慮されていない。線形状に対してget_local_to_world_matrix関数やget_world_to_local_matrix関数を呼ぶとスキップジョイントを考慮したマトリクスが返されるが、線形状のget_pointなどの座標値がすでにスキップジョイントを考慮したものになっているので、マトリクスはスキップジョイントを考慮しないのが正しい。
- ファイル名の拡張子部分のバッファを3文字分しか確保していないため、4文字以上の拡張子を使用できない。
- プラグインのdialog interfaceで、デフォルト値が確定してしまうタイミングが早いため、プログラムから変更することができない。
- 形状の追加選択(複数選択状態にする)をしても、常駐型プラグインのactive_shapes_changedが呼び出されない。
- プラグインから無限遠光源の方向を変更しても、クイックレンダリングに即座に反映されない。
- joint_changed()などのプラグインコールバック関数内で形状を削除しても安全なように変更。
- joint_changed()などのプラグインコールバック関数ないでpolygon_mesh_xxx::remove_xxx/append_xxx/make_edges()を呼んでも安全なように変更。
その他
- Windows NT/2000において、Administrator以外のユーザで使用する際に起動する度にキーコードの入力が求められる。 Windows版のみ。
- 英語表示で、Partツールの「Curved Surface」が「Surface」になっている。Windows版のみ。
- Shade終了時(shortcutやpreferenceの書きこみ時)にエラーが起こると、正常に終了できない。Windows版のみ。
- Windows版でレジストリにプレファレンス情報がない場合、Windowsディレクトリ内のxShade.prfファイルから読み込もうと試みる仕様だが、それが正しく動作していない。Windows版のみ。
- Windows 2000のUserやGuestの権限でShadeを起動し、終了する際にショートカットを書き込み権限のないWindowsディレクトリ内のファイルに書き込もうとしてエラーになる。Windows版のみ。
- Windows版でレジストリにショートカット情報がない場合、Windowsディレクトリ内のshadeshortcut.sctファイルから読み込もうと試みる仕様に変更。
- 読み取り専用に設定したファイルにも保存できてしまう。Windows版のみ。
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