Shade 10.5/Shade 10シリーズのよくあるご質問(FAQ)
レンダリング
透明になるように表面材質設定をおこなった形状(ガラスのような材質を設定した形状)を複数重ねた状態でレンダリングすると、途中から形状が透明ではなくなってしまいます。
レンダリングオプションダイアログボックスの「その他」ボタンをクリックし、表示されるウインドウの中の「視線の追跡レベル」の項目の数値を上げてください。
これは視線の反射や屈折の回数を設定するもので、デフォルトでは「5」に設定されていますが、透明な物体が複数ある場合は、この「視線の追跡レベル」が足りないために、透明な物体が正しくレンダリングされない場合があります。
この数値を上げると、それだけレンダリングにかかる時間は長くなりますので、適切な設定をおこないましょう。
レンダリングをおこなうと、頻繁にメモリ不足のアラートが表示されます。
レンダリングオプションの「面の分割」のレベルを下げることで、レンダリング時のメモリの消費量を減らすことができます。
例えば「普通」から「細かい」と一段階、細かな設定とすることでレンダリング計算に必要なメモリ量は約4倍増加します。
そのため、この設定を下げていただくことにより、メモリの消費量が低減し、レンダリングが可能となる場合があります。
また、多角形分割記号を用いることにより、形状毎に面の分割を設定することもできます。
ブラウザにおいて、形状やパートの名前の先頭に「@」、「<」、「>」の特殊記号をつけることにより、形状やパート単位で面の分割レベルを設定できます。
形状の見えない部分やそれほど細かさを必要としない部分などの分割精度を下げる設定をすることで、メモリ不足をある程度解消することができます。
なお、上記方法を用いてもメモリ不足が解消されない場合は、メモリの増設をお勧めいたします。
Shade 10で新しく搭載されたドラフトレイトレーシングは、通常のレイトレーシングとどこが違うのですか?また、以前のバージョンにあったスキャンラインとは違うのですか?
ドラフトレイトレーシングは、通常のレイトレーシングと同じエンジンを用いており、屈折や形状同士の反射など、計算に時間のかかる部分を省略することで、 レイトレーシングの高品質なアンチエイリアスや影、表面材質の表現、ヘアサロンのファーレンダリングなどを高速に確認することができます。
また、スキャンラインは影の描画がシャドウマップのみであるのに対し、ドラフトレイトレーシングはレイトレーシングによる影の描画が可能です。
スキャンラインとの違いについて詳しくは以下のWebページをご参照ください。
/10/yokoso/15.html
Shade 9と比較して、Shade 10のレンダリングが極端に遅いのですが?
現在の製品ディスクよりインストールされるShade 10.0.0では、環境によって旧バージョンと比較してレンダリングが遅くなる可能性もあることが確認されています。
この問題は、アップデータにより修正されていますので、
お手数ではございますが、下記Webページより最新バージョンへのアップデートを行ってください。
Shade 10をMac OS Xで利用していますが、Intelプロセッサ搭載マシンとPowerPC G5の環境で Shade Grid サーバを利用したネットワークレンダリングを行うと、作業中に突然終了してしまい、正常に動作しません。
Shade 10.0.1 アップデータで、Intel CPU環境(Windows, MacOSX)とPowerPC CPU環境(MacOSX)の間で
Shade Grid サーバを利用したレンダリングが正常に動作しない場合があることが確認されております。
最新のアップデータにより修正させていただいておりますので
お手数ではございますが、下記Webページより最新版へのアップデートを行ってください。
レンダリングを一旦停止し、イメージウインドウ上で表示倍率を変更して詳細を確認した後で、 レンダリングを再開させようとしても、再開することができなくなってしまいました。
イメージウインドウの「スケール」の表示倍率を変更すると、
中止状態のレンダリング作業が「再開」ができなくなる症状は、弊社でも確認されている問題となっております。
この問題については、Shade 10.0.2で修正させていただいております。
お手数ではございますが、下記Webページより最新版へのアップデートを行ってください。
パストレーシングを使ってレンダリングするとレンダリング結果にノイズが目立ちます。回避する方法はありますか?
レンダリング設定の[その他]タブにある「レイトレーシングの画質」の設定を変更することで回避できる場合があります。
しかし、「レイトレーシングの画質」は、数値を上げることにより、ノイズが軽減され、レンダリング結果の品質が上がりますが、
設定した数値が大きいほどレンダリング時間が増加するため、発生したノイズを考慮しつつ設定値は70~90程度で調整してください。
ShadeGrid Serverを用いてネットワークレンダリングをおこなうことで、レンダリング速度はどのくらい向上するのでしょうか?
実際にレンダリングをおこなうクライアント側から、ネットワークレンダリングに参加するサーバー側へデータを転送する際のロスが発生しますので、クライア ント側/サーバー側が同等のスペックを持った機種をお使いになられても、ネットワークに参加する台数の0.75倍程度とお考えください。
具体的には2台で1.5倍、4台で3倍程度です。そのため、ネットワークレンダリング時にはできるだけ高速なネットワーク環境をご用意ください。
また、形状の作成方法や表面材質設定、レンダリングオプションの設定などで処理内容が異なりますので、前述の数値はあくまでも目安とお考えください。
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