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アーカイブ:インタビュー特集
アーティストに聞く 『生活のすべてがネタ!?』
~ぽんさん~
――今回はShadeを使って魅力的な人物CG作品を生み出し続けている、ぽんさんにお話をお聞きします。まずは、3DCGをはじめたきっかけについて教えてください。
ぽん:R4の頃にShadeを購入したのが始まりです。当時は3Dと2Dの区別も付かないまま、テライユキのポスターを見て「Shadeというソフトを買えば、私にもあーゆー絵が作れる!」と思いこんでしまって(笑)
――それが、今はShade画像投稿機「今週の一枚」候補の上位の常連じゃないですか。ここまで続けてこられたShadeの魅力とは、何ですか?
ぽん:日本語の情報が多いことと、お友達がたくさんできたことです。あとは、自由曲面によるモデリングですね。私は輪郭から形をとらえるタイプなので、ベジェを使ったモデリングは性に合っているようです。いまだに人物もフル自由曲面なんですよ。
――それはすごい(笑) IKEDAさんのHanakoをはじめ、Shadeで人物を作っている方の多くがポリゴンを使っていると聞きますから、珍しいですよね。自由曲面以外で、作品づくりに際して気をつけたりこだわったりしていることはありますか?
ぽん:マメに保存(笑) それから、ノリと勢い(笑) それ以外は、最近は、リアルであることよりも絵になる事を大切にするようになりましたね。あと、人物を作るときは、髪の毛の表現に時間をかけます。静も動も髪の毛が表現してくれますので。
――髪の毛ですか。たしかに、どの作品でも丁寧に作りこまれていますね。私は、ぽんさんの作品を見ていて水の表現がすごいなと思っていたのですが、水を表現する際のコツはありますか?
ぽん:コツですか? ん~、強いて言えばテストレンダリングに耐えることかな? 水はシーンによって設定が全然違うので、気に入った質感になるまで何度もレンダリングします。透けて見える物、映り込む物、光の加減で見え方が違うので「これが正解!」みたいなのはないんですよ。絵として映えるように調整するのが大事だと思っています。
――なるほど。ぽんさんの作品は、バランスがいいというか、構図がキマっているというか、1枚の絵として観て格好いいものが多いですよね。どこかで絵やデザインの勉強をされたことがあるんですか?
ぽん:絵やデザインは学んだことがありません。ノートの端っこに落書きをするくらいで。
――そうなんですか? では、どんなことが作品づくりに役立っているのでしょう?
ぽん:創作に役立つ経験という意味では、生活すべてが当てはまるかもしれないですね。何気ない会話から次の作品のイメージが浮かんできたりしますから。映画も音楽も読書も、いろんな事がネタにつながっていますねぇ。
――ネタといえば、現在タロットカードのシリーズ画像を作っていらっしゃいますが、その動機はなんですか?
ぽん:ネタの確保です(笑)
毎年、年末にオリジナルの画像でカレンダーを作っているのですが、12ヶ月分12枚の新作というのは、なかなかネタの確保がキツイんですよ。で、今年は早い時期からシリーズ物で、ある程度ネタを確保しようと思いまして。タロットなら、22枚あるから当分ネタに困らないぞ、と(笑) すみません、不純な動機で(笑)
――そうか、ぽんさんはご自身の作品を使ったオリジナルグッズの販売もされているんですよね。Shadeアーティストコーナーを設置していただいているUPSOLDさんでも、ぽんさんのグッズを拝見しました。
……もうかってますか?(笑)
ぽん:ぼちぼちでんな!
嘘です、もうかってません(笑) 今のところ、自分で買ってプレゼントしたり……といった感じですね。もうけようっていうより、自分の絵でグッズが出来たら嬉しい! って感じでやってますので。
あ、でもやっぱり、もうかったら嬉しいので、この場を借りて宣伝しちゃいます~(笑)
――売れるといいですねぇ。こういった形でグッズ販売に参加される方が増えると、もっといいですよね。ぽんさんは今後、どのような作品に挑戦していきたいですか?
ぽん:タロットシリーズは楽しみにしてくださる方が沢山いるので、これは頑張ってコンプリートさせたいですね! あとは、和を題材にした物でしょうか。以前、能を題材にした作品を作ったことがあるのですが、それをご覧になった能楽師の方からメールを頂きまして、またむくむくと創作意欲が沸いてきているところです。それから、以前不死鳥を作った時、次はバジリスクをとリクエストを頂いたので、それもいつかは実現させたいと思っています。
――ネタ、いっぱいあるじゃないですか(笑) 最後に、今後のShadeに求めるものを教えてください。
ぽん:え~っと……安定性?
――うっ……。Shade開発スタッフ一同、ベストを尽くして随時アップデータの準備をしています。どうか、ご期待ください。
ぽん:楽しみにしてますね。その他では、標準のレンダラでSSS(Sub-surface Scattering)とか、ボリュームライトとか、使えたらいいなぁとは思います。でも、自分は静止画ばっかり作っているので、まぁ、その辺りはレタッチなどでなんとでもなりますし……あ、レンダリング時間が短くなってきたので、動画もやってみたいかも! そうなると、動画まわりの強化をお願いしたいかな?
――ありがとうございます。次バージョンの参考にさせていただきます。あ、ひとつ思い出したのですが、ぽんさんのWebサイトに、ガンダムに出てくる「青いアイツ」っぽい人をモデリングする記事が載っていますよね。ガンダムが好きなんですか?
ぽん:いえ。ガンダムはそんなに好きじゃないです。ズゴックやアッガイの方が好みです(笑)
――なんとマニアックな(笑) 今後もマニアックかつ素敵な作品を楽しみにしています(笑) ありがとうございました。
ぽん:ありがとうございました。
(聞き手:たきざわ)
アーティストホームページ:ぽ~むぺーじ(http://www.wildduck.jp/pom/)