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e解説シリーズ まいこのShade 9教室

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アーカイブ:まいこのShade教室

皆さん、モデリングに凝ってもカメラの設定はとりあえず正面に置いて角度を変えるだけ・・・なんてことにしているときありませんか?カメラアングルをちょっと凝るだけで、シーンとしての見栄えが全然違いますよ。

今回はカメラアングルについてのミニ講座です。

カメラアングルについての説明の前に、まずは基本的なカメラの操作法をおさらいしておきましょう。
まず、下にあるデータをダウンロードしてみましょう。このデータを元に解説します。自分の作成したオブジェクトで試してみるのも面白いですよ。

(図1)
図1

データを開いて見てみましょう。

人形が1体いますよね。これを用いて実際の人物をカメラで撮影するつもりでカメラアングルを考えてみましょう。

まず、この状態からカメラを操作して人形を見てみましょう。 カメラウインドウのジョイスティックでズーム調整して人形(被写体)をアップにします。

カメラウインドウのジョイスティックでズーム調整して人形(被写体)をアップにします。

(図2)

この時、ジョイスティックを上にドラッグすると、カメラが人形(被写体)に向かって近づいていきます。
カメラの先を“視点”、被写体を“注視点”と考えましょう。

ジョイスティックを上下に動かすと、被写体との距離を設定する事になりますね。

このように、視点(カメラ)を被写体に近づける事を では図2と図3のような設定でレンダリングして、見比べて見ましょう。
一見、なにも違いがないように見えますよね。

このままだと分かりづらいので、カメラウインドウで図4のように図2と図3の視点を若干下方向に動かしてみましょう。

(図5) (図6)

(図7)

今度はどうでしょう? 図6に比べて図5の方が、何だか大きな人形を見上げているような印象が強くありませんか?

図5と図6のカメラはそれぞれ、図7のような位置関係になっていますね。

フレームサイズ(レンダリングされる四角形画面)はどちらも同じですが、図5の視点(カメラの根元の部分と考えてください)は注視点(被写体)に近く、ズームが広角なってます。

ここで重要なポイントですよ。
同じフレームサイズなら、ズーム角度が広い(視点が注視点に近い)ほど、画面の遠近感(パース)が強調されます。簡単に言うと、“カメラから見て手前の部分になるほど広く大きく見え、奥になる部分ほど小さく狭く見える”という見え方が大げさに表現されるわけですねー。

これによって、図5では人形の胴体が大きくなり頭が小さくなって、より“下から見上げてる感じ”が強くなってますよね。

図2と図3は、どちらも真正面でカメラから見て前後間隔がないアングルだったので、遠近感が弱かったですね。図5と図6のように前後間隔がはっきりしてるアングルだと遠近感が強く出ました。

この見え方を利用して、例えば巨大な人間やロボットを足元から見上げたような印象にすると、面白いですよ。

(図8) (図9)

(図10)

逆にかわいい女の子や動物のポートレイトなら、視点は上から見下ろす感じにすると良いかも。

頭が広く大きくなって足にいくにしたがって狭く小さくなっていきます。もちろん、目や口などのパーツも大きくなりますよ~。

ただ、上から見下ろすアングルで遠近感を強調すると、頭が大きく脚が短く見えてしまい、その分だけプロポーションは子供っぽくなってしまいます。

格好いい外国人女性や、クールな男性を表現するには向いていないかもしれませんね。

今回は、簡単に 「ドリー ・イン/アウト」と 「ズーム ・イン/アウト」を使い分ける解説をしてみました。

広角(広い画角)では遠近感が強調されることと、望遠(狭い画角)で逆に遠近感が弱くてゆがみがないこと。

下から見上げてるようなシーンの方法(あおり)と、上から見下ろすようなシーンの方法(ふかん)。

皆さんが表現したいイメージやシーンによって使い分けてくださいね。

左の車は、下から見上げる感じを少し出して遠近感(パース)も強くしてみました。何か、大きく見えて威厳がある印象を受けますよね。これと同じような表現方法として“魚眼レンズ”がありますが、これについてはまた次の講座で解説します。

このように、カメラアングルによってオブジェクトの印象ががらりと変わったりするので、皆さんも自分の作ったオブジェクトでぜひ試してみてください。

~補足~

だいたい普通の人の視野は、ズーム値にすると50~100mmくらいの間と言われています。

実際に作業していると分かるのですが、遠近感(パース)が強調されているものは事実上ありえない見え方なので、とても不自然な絵になることも確かです。

なので、モデリング時やオブジェクトのシルエットを確認する際などには、この標準の値で作成していればゆがみに惑わされずに作業ができますよ。

前半では、広角でのカメラ操作についてを解説しました。後半は、望遠でのカメラ操作について解説します。

来週を楽しみにしていてくださいね~。

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