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導入レポート
国産のソフトでサポートを受けやすい」ことが決めてでした。
室蘭工業大学 情報工学科 インタラクティブシステム研究室にて研究、開発が進められている、手書きスケッチ入力フロントエンドプロセッサ「SKIT」には、3DCGソフトとの連携としてShadeが使用されています。なぜ、Shadeが選ばれたのでしょうか?
手書きスケッチ入力フロントエンドプロセッサ:SKITとは?
SKITは「Sketch Input Tracer」の略称で、タブレットなどを使用してコンピュータ上に描いた手書き曲線を線分・円・円弧などのようなキッチリした曲線(幾何曲線)として認識するシステムです。普段何気なく使っている、ひらがなを漢字に変換するシステムは「かな漢字変換フロントエンドプロセッサ」と言いますが、手書き曲線を幾何曲線に変換するSKITもまたフロントエンドプロセッサです。
かな漢字変換フロントエンドプロセッサは「キーボード」で「ひらがな」を入力し、それを「漢字」に変換するためのものですが、手書きスケッチ入力フロントエンドプロセッサ:SKITは「ペン(タブレット)」で「手書き曲線」を入力し、それを「幾何曲線」に変換するためのものです。
詳細は開発元:インタラクティブシステム研究室ホームページへ
インタビュー:Shadeを選んだ理由
研究室でSKITの開発を担当している大学院生の 西川 玲さんにお話をうかがいました。
室蘭工業大学
インタラクティブシステム研究室
SKITによる手書き入力
Shadeでのレンダリング結果
Q.Shadeを知ったきっかけは?
A.大学入学前に店頭でShadeとしては初のWindows版となる「Shade debut」を見かけたのがきっかけです。パッケージの作品のクォリティに大変感動し、その場で購入しました。それからはバージョンアップを繰り返し、今日に至ります。
Q.SKITと連動させる3DCGソフトとして、なぜShadeを選びましたか?
A.何よりもまず、「国産のソフトでサポートを受けやすい」ことが決め手でした。研究成果を真っ先に形にする環境として、言語の壁が無いということは大きなメリットです。
また、SKITは手軽に幾何曲線を入力することができるシステムであり、そのようなキッチリした曲線を扱うことが得意であり、室内パースなどを描くときに使われている実績のあるShadeは連携相手として適していると考えました。
もちろん、Shadeは私自身がユーザであると同時にプラグイン作者でもあるため、開発コストが低かったこともあります。
Q.SKITの製品化や機能追加など、今後の展開はありますか?
A.研究室のメンバーがSKITのベースとなる手書き図形認識アルゴリズム「FSCI」の研究を日々進めており、SKITにその研究成果を随時反映させていきたいと思います。
製品化については現段階では特に予定していませんが、良いパートナーが見付かればそういうお話も出てくるかもしれません。
Q.SKIT以外にも、どのような研究を進めていますか?
A.SKITの基盤技術である「FSCI」は2次元平面のみならず、3次元空間中への描画も可能な汎用性を持ちます。そのため、バーチャルリアリティ(仮想現実)環境において3次元空間中に直接描画し、立体視するコンセプトモデルのBlueGrottoというシステムも研究しています。
また、SKITがフロントエンドプロセッサというアプリケーションからある程度距離をおいた存在であるのに対し、よりアプリケーションとの親和性を高められるFSCIのライブラリ化についても研究が進められており、将来的には様々なソフトウェアベンダーが自社アプリケーションで気軽に手書き図形認識インタフェースを利用できるようになることを目指しています。
Q.今後のShadeに要望がありますか?
A.Shadeは日本語でサポートを受けることが可能であり、研究成果を既存ソフト上に実装して実験しようという段階でターゲットにしやすいと言えます。
そこで、プラグインSDKのドキュメントを含めたさらなる整備、また、教育機関向けにプラグイン拡張可能なグレードの廉価版があれば、実験環境としても素晴らしいのではないかと思います。
イーフロンティアでは、学校や企業などの法人様でShadeをまとめてご購入いただいたお客様のご希望により、ご要望にあわせた内容の「Shadeセミナー」を開催しています。詳しくはこちらからお問い合わせください。