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Shade 20周年
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Shade誕生秘話?
Shadeの歴史をさかのぼっていくと、1985年に発売された「立体版遊撃王」という、3Dフライトシミュレーションゲームに辿り着く。
目にした方がいるかもしれないが、2000年にShadeの15周年を記念して配布された冊子「Shade World」には、1985年に「本格的3DCGソフトウエアの研究開発が開始された」とある。実のところはShadeの生みの親である時枝敏也がこの「立体版遊撃王」を作っていたときにモデリングに苦労したため、自分で3Dモデラーを作ってしまった!ということを指しているようだ。
このツールに収録されていたレイトレーサーの出来が非常に良かったことなどから研究・開発が継続され、翌1986年にはShadeの名を冠した初めての製品が発売される。
立体版遊撃王のパッケージ
当時としては斬新な3Dポリゴンで赤青セロハン眼鏡を使ったステレオ表示モードを備えていた
。
初代Shadeの誕生
1986年に発売された「Shade PRO」は、NEC PC-9800シリーズ用の3DCGソフトウエアとして誕生した。価格は680,000円。
当時NEC PC-9800シリーズの標準メモリは640KBだったが、「Shade PRO」は1MBの増設RAMボードとセットで販売された。他にも、i8087コプロセッサやフルカラーで3Dをするためのカラーボードが同梱され、まるでシステム販売のような形態をとっていた。今となっては信じられない話だが、当時のコンピュータでは、浮動小数点演算やフルカラー表示は特殊なハードウエアを必要とする高価な機能だったのである。
カタログに記された「Shade PRO」のキャッチコピーは「Image Synthesizer/光も陰も思いのままに。3DCGが、プレゼンテーションを変える。」だった。
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