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Macintosh対応
1990年 Macintosh IIシリーズに対応した「Shade」が発売される(価格は1,750,000円)。このときすでに現在のShadeシリーズの特徴の一つである「自由曲面」とブラウザが今のShadeとほぼ変わらない形で搭載されていた。時枝が飛行機の中で「自由曲面の元は線形状でそれが縦横に切り換わる」というアイデアを思いつき、Shadeのデモンストレーターで有名な園田浩二が意見を求められたとき、「Illustratorみたいにならないですか?」と答え、その後わずかのうちにベジェ曲線による線形状をもとにした自由曲面と、それを管理するブラウザが搭載された。Shadeの特徴が固まったこの時期から、現在と同じロゴデザインがパッケージやカタログに使用されていることも印象深い。
同年、早くもバージョンアップ版の「Shade II」が発売される。既にこの時点でAppleTalkを使用したスレーブレンダリングに対応していたShadeであったが、「Shade II」の登場により、RISCボードによるマルチスレッドレンダリングが可能になった。RISCボードは非常に高価であったが効果は絶大で、Macintosh II fxと比較して10倍程度のレンダリング速度を実現していた。
「Shade II」のパッケージには3.5インチFDを収めた特製のジュラルミンケースが収納されていた。
Shade II
ジュラルミンケース
1990年には米国「MACWORLD」誌が企画した共通題材による3Dソフトメーカーコンペティションにおいて、「東洋の神秘」と絶賛されたShadeは圧倒的な支持を受けて1位を獲得した。

このように、Shadeは順調に進化を遂げていく。
幻のソフトからの脱却
1992年にはバージョンアップした「Shade II Ver.1.4.2」が発売される。このバージョンで大胆な価格改定を行い480,000円となった。雑誌での紹介や作品を見る機会はあったものの実際に動いている状態を見ることができる場が少なかったため、一部では「幻のソフト」とも弥されていたShadeであったが、価格が下がりようやくパソコンショップの店頭でも見かけるようになった。また、同時に評価版が10,000円で販売されていた。

1994年には「Shade III」が登場する。「Shade III」では新たに3DCGの市場拡大を目指し、モデリング機能に特化した「Shade III Modeler」が登場した。88,000円という価格設定で、ようやく3DCGに手が届くと感じたユーザーの方も多い。さらに同年Power PCに対応した「Shade III Ver.1.1.0」も登場。このShadeのPower PC対応については、実は世界一早かったのではないか?などの諸説があるが、真相は定かではない。なお、「Shade III Modeler」はこのバージョンより「Shade III Light」へと製品名が変更になり、サイズに制限はあったもののスキャンラインレンダリングが可能となった。

そして、1995年の「Shade III Ver.1.1.6」を経て、1996年にリリースされた「Shade III Ver.1.2」では再び大胆な価格設定を敢行し、248,000円となった。ちなみに「Shade III Light Ver.1.2」は68,000円という価格であったが、間もなく夏休みキャンペーンで19,800円で販売され、Shadeが身近なものとして認知されてくるようになる。この夏休みキャンペーンは数多くのパワーユーザを生み出した。

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