第7回 実用的な機能強化
全部実寸で
|
イメージサイズを実寸で入力できます。図では、レンガのイメージを50センチ角と指定しています。投影マッピングのメニューに「ボックス」が加わりました。 |
グミ:今日の話は、地味で渋くて目立たないけど作業効率を著しくアップした改良点とか、どうですか。
ヘイ:じゃあ、地味な私から。それならズバリ、実寸指定でしょう。
エンディ:そうですね、特に業務として毎日パースなどを作られている方にはとても嬉しい機能でしょうね(私も地味)。
ティーヨ:はい、とても便利になっています(僕はちょっとハデ)。
グミ:なんですかそれは、だれか説明してください。
ヘイ:イメージ画像を投影マッピングするときに、そのイメージのサイズを縦何センチとか実寸で指定できるようになったんです。
ティーヨ:これまでは、画像の解像度でマッピングサイズが変化していました。それと、形状のサイズが変わるとマッピング画像の大きさも変わってしまいました。
ヘイ:Shade 10では、画像の実寸さえ指定すれば、画像の解像度や貼り付ける面積に関係なく同じ見え方でマッピングできるようになったのです。
エンディ:画像素材をたくさん用意して(※)、実寸マッピングでどんどん仕事に使えるようになりました。建物のレンガやタイル、フローリングだけでなく、車のステッカーや商品ロゴの貼り付けなんかにも便利なんじゃないでしょうか。
とりあえずボックスマッピング
ヘイ:それから、ボックスマッピングも、今回の隠れた目玉です。
ティーヨ:はい。「とりあえずビール」の代わりに、「とりあえずボックスマッピング」という感覚でいいと思います。
エンディ:便利ですよね。
グミ:説明してくださいよ。
ティーヨ:投影マッピングのメニューに「ボックス」が追加されました。X、Y、Zの方向から1つの画像を同じ設定で貼り付けてくれます。
ヘイ:建築物だと同じ素材で覆われていることが多いのですが、これまでの投影マッピングでは、面ごとにマッピングの設定が必要でした。それが一回の作業で済むようになったってことです。
グミ:例えば、外壁のパネルとか塀のブロックとかですね
ヘイ:へい。
ティーヨ:…。これからは「迷ったらボックスマッピング」です。テクスチャの修正も1回で済むので楽チンです。
エンディ:便利になると、みんな同じようにShadeを使えるようなっちゃいますね。
ヘイ:(困るのか)そうです。Shade 10をみんなで使うと作業効率が飛躍的にアップするのです。
ティーヨ:そう言えばShade 10から、テクスチャ表示にしたとき、イメージのテクスチャがリアルタイムで更新されるようになってますよ。
グミ:本当だ。ずっとレンダリングしてるみたいです。
| | |
X方向からの投影マッピング。横側も同じにするには、形状を分離してもう一度マッピングする必要がありました。
| | ボックスマッピングでは、直角に交差した面に1度に同じ画像が貼り付けられます。 |
|