第16回 バイヤーズガイド その1
どれを買えばいいの
グミ:さて、Shade 10で新しくなったところをざっと一緒にに見てきました。ここからは、Shade 10の各グレードの違いについて話をしながら、新機能に関しても紹介していきましょう。
ヘイ:Shade 10には、ProfessionalとSandardとBasicと3つのグレード(※)があるのですが、それぞれ何が違うのか、どれを買えばいいのか、ですよね。まず、違わないことを確認しましょうか。
エンディ:はっきりいって、何も違わないのです。
グミ:こりゃまた。
エンディ:インターフェイスは全く同じです。ファイルも完全に互換性があります。使い方も全部一緒です。マニュアルだって同じです。オーマイゴッドです。
ティーヨ:そうですね。機能の便利さ度合いに差があるだけで、基本的に同じソフトウェアなのです。ですので、どれを買っても、変な言い方ですが、あたりはずれはないです。
ヘイ:Shade 10の良さに変わりはないはないってことですね。
グミ:それではそれを前提として、具体的な違いを見ながら、ユーザーそれぞれにとっての推奨グレードを探っていきましょう。
レンダリングサイズ
ヘイ:ぱっと思いつくのは、レンダリングサイズ(※)の違いですね。Basicは、最大レンダリングサイズが1600×1200ピクセルに制限されています。
ティーヨ:画像をパソコン画面やWEB上で扱うのであればBasicでも全然問題ないですね。印刷用途にもハガキサイズぐらいでしたら高品質プリントできる絵が描き出せます。映像用途では、DVビデオの作成が可能です。
グミ:個人で楽しむ分にはそれで十分ですね。
ヘイ:作品をA4サイズ程度まで大きく印刷したり、フルハイビジョン用のムービーを作るのであれば、4000×4000ピクセルまでレンダリングできるStandardが必要になります。
グミ:Professionalはそれを超えたサイズのレンダリングが可能になるわけですが、どんなときに必要になりますか。
ティーヨ:ポスターや、展示会の壁のデザイン、ビルボードなどの画像の出力ですね。実際、そこまでいかなくても、雑誌の見開きに使う画像や、HDRI(※)用の高解像度パノラマの作成など、ちょっとした用途にも大きなサイズのレンダリングが必要になったりします。
グミ:Professionalグレードには、なんでもこいの安心感があるわけですね。
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パノラマ画像の作成は、全グレードで可能です。 |
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