第17回 バイヤーズガイド その2
レンダリング機能に差はないのだ
Shade 10のどのグレードを買うべきか討論会、の続きです。
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パーティクルフィジクスの活用例。クリックすると動画が始まります。 (Shade9のコラムからちょっと拝借) |
グミ:レンダリングサイズの話が出たところで、レンダリング機能の差はどうでしょうか。
エンディ:基本はどのグレードも同じです。Basicだから絵の品質やスピードが落ちるということはありません。
ティーヨ:そうですね。レンダリング方式の種類や機能そのものには本当に差がないです。
グミ:ちょっと待ってくださいよ。それでは「高い製品が売れへんやないけー」と営業で山蛇のタンチンさんに言われます。
ヘイ:ラジオシティなど大域照明の計算結果を保存できるのはProfessionalグレードだけ。それから、Basicグレードにはトゥーンレンダリングが付いていないですよ。それくらいです。
ティーヨ:そうそう、大域照明のパストレーソング+フォトンマッピングというShade 10からの複合技は、確かStandard以上で可能でした。
ペグ:微妙な違いというのは余計に悩ましいんですよね。もっとはっきりと違えば無理してでも上位グレードを買いたくなるところなんですが。
グレードアップするか
エンディ:なら、ずばり言いましょう。レンダリング機能そのものではないですが、絵作りのためのおししいエフェクト系プラグインは、ほとんど Standardグレード以上でしか使えないんです。
ティーヨ:はい、その通りです。結構種類がありますが、中でも、重力、衝突など物理シミュレーションを行うパーティクルフィジクスは大きいですね。炎や爆発、風などの表現が可能です。楽しいですよ。
ヘイ:Professionalに付いている、被写界深度やフォグ効果のプラグインも結構使いますよね。
エンディ:プラグインといえばモデリング系でも同じです。やっぱりおいしいところは、Standardグレード以上でしか使えないのです。
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ヘアーサロンの新機能 「ファー」の活用例。 |
ティーヨ:なんつったってBasicでは、ヘアサロンが使えません。
エンディ:2足歩行のポージングに欠かせないスマートキネマティクスなんてのもStandardグレード以上の機能です。そういえばティーヨさん、第3回の宿題まだ1つもやってませんよ。
ティーヨ:僕、Basicですから。
ヘイ:Standardにグレードアップ(※)申し込んでおきました。
グミ:給与天引きです。
ティーヨ:今ならお得(※)ですものね。なんでですか。
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