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スペシャル
modoつまみ食い! Shadeユーザーのための連携講座
【掲載日:2010年3月26日】
こんにちは。みなさん。Shadeで3DCG作ってますか?
どんなに頭の中にアイデアがあっても、3DCGにするには、なかなか大変な事が多いですね。
「Shade」で行き詰まるような事が他のソフトでは出来るとしても、いきなり他のソフトに乗り換えるのは簡単ではありません。
そんなときは、「Shade」をベースに、連携ツールとして「modo」を取り入れるアプローチなど、いかがでしょうか?。
「modo」はモデラー、ペイント、レンダラーからアニメーションまでそなえた、統合3DCG作成アプリケーションです。とくにポリゴンモデラーや3Dペイントの機能は評価が高く、ハリウッド映画の製作などにも使われているそうです。
いきなり「modo」を全部覚えるのは大変ですが、「modo」の「美味しいところ」だけ利用して、あとは慣れた「Shade」で作業を進める。あるいは「Shade」で作って、仕上げを「modo」にまかせる。といったつまみ食い連携なら、それほど覚えなくてもなんとかなりそうです。
それでは「Shade + modo」の組み合わせで、手軽に作品の質をランクアップさせる、いくつかの手法をご紹介しましょう。最初は3D形状にダイレクトに描画できる3Dペイントを使った手法です。
◆Shade | ◆modo | ◆Shade |
Shadeで作った人物の顔をmodoに読み込んで化粧をして、Shadeに戻す。 |
◆Shade | ◆modo | ◆Shade |
Shadeで作ったロボットをmodoに読み込んで塗装をして、Shadeに戻す。 |
◆Shade | ◆modo | ◆Shade |
Shadeで作ったカップをmodoに読み込んで凹凸と色をつけて、Shadeに戻す。 |
「Shade」で作成、「modo」でペイント
それでは、ティーカップのやり取りを例に、完成までの手順を見てみましょう。最初に「Shade」でモデリングします。線形状でカップの輪郭を作って、回転体にしました。
「modo」に渡すためにポリゴンに変換します。「modo」での作業を考え、分割は「普通」から「交差方向」だけ半分の分割にして荒めにします。
「modo」との受け渡しには「WavefrontOBJ」形式を使います。UVやマテリアルはここではオフでOKです。
ここから「modo」の作業です。「modo」を起動したら「ファイル」メニューから「開く」で書き出した「WavefrontOBJ」ファイルを開きます。
「Shade」からエクスポートしたファイルを開きます。
「Shade」と同じ形状がインポートされました。
ポリゴン編集で、もち手を作成します。「modo」では選択したポリゴン間をつなげる「ブリッジ」機能があります。ポリゴンを2つベベルで押し出して、ブリッジでもち手部分を生成します。
面を2つ選択してベベルで押し出します。
互いの面が向き合うように、角度をつけて準備完了です。
ブリッジを実行して、面の間を補間します。
ソフトドラッグでもち手の形を整えて、カップ形状は完成です。
カップにペイントするために、UVマップを作成します。「UV」タブの「UVプロジェクションツール」から、投影タイプに「アトラス」を選択して図面をクリックすると、UVマップが作成されます。「modo」では、このような展開マップを簡単に作成することができます。
いよいよペイントです。テクスチャ用の画像を作成して、エアーブラシ、ペイントブラシ、消しゴム、複製、ライン、塗りつぶしなどといった、ペイントソフトと同じツールで、モデルにペイントしていきます。ペイントには画像をマスクにしたり、文字を書き入れることもできます。
テクスチャ画像のサイズなどを指定します。
ペイントツールで花を描きました。
ペイント作業の様子は、こちらのムービーでもご覧になれます。
これでペイントは完成ですが、今回はさらにスカルプトツールで、カップに凹凸を追加します。ペイントした模様が浮き上がるように盛り上げます。縁の部分も少しだけ盛り上げて、上薬の塗りムラを再現しました。
スカルプト作業の様子は、こちらのムービーでもご覧になれます。
これでティーカップの完成です。せっかくなので「modo」でレンダリングしてみましょう。プリセットから材質や、大域照明の設定を行い、マニュアルで微調整してレンダリングしました。
完成したカップを「Shade」に戻します。「modo」からは「別名で保存...」で「WavefrontOBJ」形式で保存します。
「Shade」でインポートします。
「UV値」にチェックをいれて、UV情報もインポートします。
図面で確認すると、UV値がしっかり引き継がれているのがわかります。
カップは「カトマル・クラーク」でサブディビジョンにし、テクスチャは「modo」から書き出したものを読み込んで、レンダリングしました。
●3Dペイントには、もっと面白い便利な機能が詰まっています。次回はShadeではちょっと大変なテクスチャマップを、あっという間に作成する手法です。お楽しみに。