開発者からのメッセージ〜その1
使いやすさを追求したモデリング機能〜開発者からのコメント
e frontier,shanghai 澤 宗昭
自由曲面に加えて高度なポリゴンモデラーヘ
これまでShadeシリーズといえば自由曲面という印象が強く、ポリゴンメッシュ編集機能は十分といえるものではありませんでした。そこで、Shade 8シリーズでは長所である自由曲面のよさは生かしたままポリゴンメッシュ機能を強化し、作りたい形状やユーザの好みに合わせて、モデリング手法を使い分けられるようにすることを大きな柱として開発を行いました。
開発にあたって心がけたこと
大きく二つのテーマを掲げていました。一つ目は、選択機能を重点的に強化することです。いくら高度な加工ツールを搭載しても思い通りに対象を選択できなければ、使いやすいモデラーにはなりません。二つ目は、これまでの形状編集機能の中に違和感のない形で、新しいポリゴンメッシュ編集機能を融合させることです。そのため、仕様を決めるために何日も悩むことが少なくありませんでした。
こんなメリットを感じてほしい
いままで、Shadeで制作をされる場合、ポリゴンモデラーを別に用意される方が多かったようですが、今回のバージョンアップでShadeだけで多種多様なモデリングをこなすことができるようになります。次に他のモデラーからデータを持って来た場合にShadeの中での再編集が難しいという声も聞かれましたが、この場合もShade 8なら難なく作業をこなすことができます。 本格的な自由曲面編集機能と強力なポリゴンモデラーが両立している数少ない3DCGツールであるShade 8は3DCG制作のなかでも最も時間がかかる「モデリング」の作業の効率を大幅に改善し、楽しく効率的な作品制作に大きく貢献できるものと信じております。
使いやすさを追求したモデリング機能〜機能紹介
Shade 8シリーズの大きな目玉機能が、ポリゴンメッシュ編集機能の大幅な機能強化です。
→モデリングに関する新機能をもっと詳しく見る
メッシュ編集ツール
Shade 8は、ポリゴンメッシュ編集用のツールを集めた専用のツールボックスを搭載しています。分かりやすいアイコンと文字によるボタンで、多数のツールが必要になるポリゴンメッシュ編集機能を簡単に使用できるようになりました。
Shade 8ではポリゴンメッシュ編集ツールに数多くの機能を搭載しましたが、Shadeシリーズの大切な特徴である「特定の動作モード」を意識させないワークフローは健在です。自由曲面と同様の直感的な操作を実現したShade 8のポリゴンメッシュ編集ツールで、あなたのShadeシーンに新たなオブジェクト群を加えてみてはいかがでしょうか。
マウスによるダイレクト選択
頂点・稜線・面選択モード
ポリゴンメッシュに対して頂点、稜線、面という三つの選択モードを搭載し、マウスによるダイレクト選択が可能となりました。
これにより、従来は込み入った頂点群から一つ一つ頂点を選択しなければならなかった面選択が、Shade 8シリーズでは選択したい面を直接クリックするだけです。
「投げ縄/トレース」選択
選択ツール(ムービー)
従来の矩形(ボックス)選択に加え「投げ縄/トレース」選択も搭載されたため、複雑な形状もマウスでなぞるだけで思いのままに選択することができます。
「ベルト」選択や「ループ」選択
ベルト選択(ムービー)
ベルト選択とはポリゴンメッシュの連続する面を、まとめて選択する機能です。ポリゴンメッシュの二枚の面を選択すると、その方向に一列に選択されます。形状の流れに沿った列を選択することができるので、しわを彫り込んだりする際や、まぶたの周囲を取り囲むように選択するようなシーンで、便利な機能となります。またループ選択では、選択している面の輪郭の稜線を選択します。
高度なポリゴンモデラーの融合
そして、「ベベル」、「整列」、「頂点マージ」などポリゴンメッシュを編集する際に便利な機能も多数追加され、これまでの限定的なものから高度なポリゴンモデラ-として進化を遂げています。もちろん、Shadeの最大のメリットである、自由曲面でのモデリングは今までのままです。
|