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SPEEDフォーマット評議会メンバー紹介
日本ユニシス・エクセリューションズ
日本ユニシス・エクセリューションズ社は大手住宅メーカーのCADシステムを手掛けている開発会社です。プレゼンテーション用の部品フォーマットとしては早い段階からXVLフォーマットを採用されていますが、SPEEDフォーマット評議会にも参加されています。その経緯も含めて取材しました。
ハウジング営業部 部長 久我敦夫氏(写真右)
ハウジング営業部 技術部長 橋本忠明氏(写真左)
●SPEEDフォーマット評議会への参加の経緯
CADベンダーの集まりであるHITS'Sに加入しているので、その流れから早い段階でご 案内を頂きました。しかし、これまで長らくXVLフォーマット対応を既定方針としていたために一旦は様子を見ることにしました。その後、住宅メーカーからの薦めやCPU田中氏からの紹介があったこと、何より技術仕様について私たちがXVLで目指していたこと合致することが分ったので、2007年7月より検討会に参加することになりました。
●現状の課題や悩み
技術仕様の検討会で話し合われている共通フォーマットのゴール設定や具体的な内容について違和感はありませんでした。それは私たちがXVLで目指そうとしている内容との共通点が多かったからです。
しかし、実際に詳細な仕様を詰めて行く段階において、これまでDigiDで使用していたデータの属性が欠落して行きました。恐らく各社もそれぞれに同様の悩みがあると思いますが、この落ちた属性の取り扱いをどうするかが直近の課題です。
次にファイルを読み込んだ際にパラメータリストやコントロールリストをどのようなユーザーインタフェイスで表現すると良いか、ということです。CADシステムには各社独自のワークフローがあるので、そのワークフローを乱さないような実装を心がける必要があります。
また、最初からネイティブ対応するには時間がかかると思います。そのためにDigiDでは、SPEEDフォーマットのデータを3dsを経由してXVLに変換する予定です。そして、XVLに変換が終了した時点でポリゴン数がどの位になるのか、ファイルサイズがどうなるか、ここに一抹の不安があります。
最終的にはSPEEDフォーマットの部品データをCAD上に直接ドラッグ&ドロップしたいと考えています。技術的には充分解決できる範囲の課題と思います。
SPEEDフォーマットに対応するための最も大きな課題は、実は技術的なことではなく「部品データ、コンテンツ類をどう揃えるか?」ということです。付き合いのある建材メーカーさんからは「データを最新の状態に保って欲しい」「改ざんをどのように防ぐのか?」などの問い合わせを受けています。この辺りは、評議会として慎重に進めて行きたいと思います。
●今後への期待
3DCG部品の共通フォーマットは住宅産業界の活性化につながると確信しています。
もちろん、CG部分が共通化されるということで、個々のCADシステムにとって製品としての差別化は難しくなります。恐らくCAD本来のシステムの勝負、営業力や提案力での勝負になると思います。
しかし、トータルに見るとコスト削減や新しい事業の可能性を広げてくれると考えています。そういう意味でSPEEDフォーマットの普及に期待していますし、評議会メンバーとしても貢献したいと考えています。
●会社情報
会社名 | : |
日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社 |
設立 | : |
昭和59年11月1日 |
本社所在地 | : |
〒162-0056 東京都新宿区若松町33-8 アール・ビル新宿3F |
URL | : |
http://www.excel.co.jp/ |