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SPEEDフォーマット評議会メンバー紹介

リック

リックはエクステリアCADシステム、RIKCADの開発・販売とエクステリアやガーデンの設計受託を行っている会社です。RIKCAD専用部品としてエクステリア・メーカー製品を含む数万点のライブラリーの製作・メンテナンスを行っています。

写真

取締役 開発営業部 部長 稲木 恵氏(写真左)
執行役員 開発部 部長 坪井直也氏(写真中央)
開発営業部 内山龍二氏(写真右)

●SPEEDフォーマット評議会への参加の経緯

CAD部品の共通化は私たちが参加している建築CADベンダーの集まり、HIT'Sフォーラムでの数年来の課題でした。せっかく建築CADベンダーが集まっているのだから、何らか具体的な成果を示したいということで、議論が続けられていました。しかし、総論は賛成するものの、各論の段階でそれぞれの利害が反することが多いために遅々として進みませんでした。そのような状況下において、HIT'Sメンバーの一部で2008年の年明け早々に有志を募り集中的に議論しようという動きが始まりました。そして、私たちも最初から参加することにしました。

●現状の課題や悩み

RIKCADはハンガリーのグラフィソフト社の開発しているでArchCADベースで開発しています。
このArchCADにはGSMという独自のエンジンが使用されています。建築CADシステムで一般的に普及している部品データが線分やテクスチャなどデータの集合体だとすると、GSMで取り扱う部品データはいわゆるスクリプトであり、コマンドの集合体ということになります。つまり、全く異なる設計思想であるために、ネイティブ形式での対応は非常に困難です。
そのために

  • 1.SPEEDフォーマット部品の読み込み(部品情報、パラメータリスト、コントロールシートを表示)と選択
  • 2.SPEEDフォーマット部品(データの集合体)をGSM部品(コマンドの集合体)に変換
  • 3.RIKCADの通常オペレーションに沿った形で図面上に配置

というステップを踏む形として、RIKCAD利用者のワークフローを壊さない形式での実装を考えています。

また、GSMは「パラメトリック変換」対応であるために、一つの部品を表現するために数多くのパラメータが用意されています。そして、共通フォーマットということになると、パラメータ類についてもある意味で「最大公約数」とする必要があるので、GSMに必要なパラメータのいくつかはSPEEDフォーマットから削ぎ落とされることになります。例えば、図面上に配置した部品のプロパティを開くと、元データがSPEEDフォーマットの場合にはパラメータのある箇所がブランクになる可能性があるということです。これらの不足部分をどう補うかということも課題のひとつです。

今回発表されたSPEEDフォーマット 1.0ではエクステリアの設計に必要ないくつかの仕様、例えば「繰り返し配置」や「ブーリアン演算」が規定されていません。この辺りの仕様策定について、エクステリアCADベンダーの経験を生かして協力したいと考えています。

●今後への期待

エクステリア関連産業は、住宅関連産業よりも市場規模が小さいせいか、業界のIT化が少し遅れ気味のように感じています。しかし、プレゼンテーションのニーズは決して住宅業界に劣っている訳ではありません。SPEEDフォーマットによる3D部品の普及により、プレゼンテーションの品質が向上し、提案の機会が増え、市場の活性化と業界の発展に寄与すると考えています。私たちもSPEEDフォーマットの普及に評議会メンバーの一員として貢献したいと思います。

●会社情報
会社名
株式会社リック
設立
昭和63年7月9日
本社所在地
東京本社 〒107-0062 東京都港区南青山2-12-14 ユニマット青山ビル7階
URL
http://www.rikcorp.co.jp

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