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SPEEDフォーマット評議会メンバー紹介
日本電気
日本電気 第二製造システム事業部は住宅関連産業界のシステムの受託開発を行っています。受託メインのためにパッケージ製品はありませんが、導入先はいずれも大手企業です。
第二製造ソリューション事業部 第三営業部 日野 哲氏(写真右)
第二製造システム事業部 長谷直樹氏(写真左)
●SPEEDフォーマット評議会への参加の経緯
私たちもCADシステムを開発しており、HIT'Sフォーラム(CADベンダーの集まり)のメンバーでもあります。そして、HIT'Sフォーラムにおいて、3DCG用の部品データの標準化の話が持ち上がっていましたが、なかなかまとまらず流れました。シーピーユー社とはCG部分で協業関係にあったのですが、そのシーピーユー社から共通フォーマットの話が持ち上がり、声が掛かりました。また、取引先の住宅メーカーからも共通化を進めてはどうか、というアドバイスがあり参加することにしました。
●現状の課題や悩み
2008年9月末時点で某大手住宅メーカーに納入しているCADシステムについて、私たちの考える第一段階、つまり中間フォーマットを経由してSPEEDフォーマットの部品の取り込みができるようになりました。具体的には、3D形状の部品を読み込んで図面上に配置することができるということです。そして、外階段などの部品を立面図で使用できるかなど現在(2008年11月時点)確認中です。
次の第二段階はSPEEDフォーマットのネイティブ対応ということになります。これについては客先の意向を確認しながら日程を調整して進める予定です。
技術仕様についてはこれまでの検討会でいろいろ議論され、ほぼその通りのことがSPEEDライブラリに実装されています。そして、SPEEDライブラリの組み込みについては、エンジニアにとっては一般的な作業範囲内であり、特に難易度が高いという感じではありませんでした。
それよりも今回のフォーマットは「複雑なフォーマット」であるため、エンジニアよりもコンテンツ制作者にとってハードルが高いのではないかと思います。固定サイズ部品を作るような一種の「単純作業」とは異なり、パラメトリック変形する部品を作るには予めSPEEDフォーマットのコンセプトを理解する必要があります。
しかしながら一度SPEEDフォーマットのコンセプトを理解してしまえば、コンテンツ制作に要する時間や手間が軽減される事は間違いないと思います。この辺りをどう認知して貰うかという事が課題と思います。
●今後への期待
私たちは大手住宅メーカー向けにフルカスタマイズ版のCADシステムの開発を行っていますが、SPEEDフォーマットはプレゼンテーション用途として、主に2D図面用の基盤部品がSPEEDフォーマットに対応すると、納入先のお客様のメンテナンス性が改善されると考えています。
住宅を建てるための建材メーカーや住宅メーカーとの資材の取り引きや施主様に対する提案・設計・施工・竣工後のメンテナンスなど、一連のワークフローの中で建材部品に関連した「情報の一元化」に役立つ可能性があると考えています。 また、住宅メーカーや建材メーカーだけでなくCADシステムを利用する方を含めて幅広くSPEEDフォーマット部品を作って頂いて、そのコンテンツが広く普及する事を期待しています。
一日も早い実用化と普及のために貢献したいと考えています。
●会社情報
会社名 | : |
日本電気株式会社 |
設立 | : |
明治32年7月17日 |
本社所在地 | : |
〒107-0062東京都港区芝5-7-1 |
URL | : |
http://www.nec.co.jp/ |