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SPEEDフォーマット評議会メンバー紹介
日軽情報システム
日軽情報システムは日本軽金属のグループ会社であり、新日軽の関連会社としてエクステリアCADシステム、ExCAD/PROをはじめ、ビル・住宅建材・硝子工事の見積・積算システムやサッシ施工図作成システム等、建設・建材業界に特化したソフトウェアを提供している会社です。
取締役 藤井 寛氏(写真左)
設計情報システム部 主幹 村上 誠氏 (写真右)
●SPEEDフォーマット評議会への参加の経緯
私たちがHIT'Sフォーラム(CADベンダーの集まり)に参加したのは2006年後半頃です。丁度その頃にHIT'Sの中で共通フォーマットの話が持ち上がっていました。しかしなかなか思うように話が進みませんでした。
弊社としては、部品データ調達に少なからず苦労していましたので、SPEEDフォーマット評議会への参加についての是非はありませんでした。
●現状の課題や悩み
ExCAD/PROはAutoCADベースで開発しています。そのためにAutoCADで取り扱われているライブラリによる開発経験はありました。そこに全く外部のものであるSPEEDライブラリを組み込むことになりました。
着手当初、AutoCADのObjectARXとSPEEDライブラリが共存できるのかという懸念がありました。この懸念は、デバッグで現実となりました。ObjectARXとSPEEDライブラリの開発環境の違いなどから、実行するとメモリ衝突が発生しました。SPEEDライブラリの方も開発途中ということもあって変更が行われることが多かったために通常の組み込みでは対処方法に限界がありました。
そこでいろいろと検討した結果、最終的に処理速度には目をつぶってDLL化することで動作の安定化を目指しました。
今回ジャパン・ホーム・ショーでのデモンストレーションをひとつのゴールとしていました。そのためにSPEEDフォーマット部品を読み込んで図面上に配置することを目標として開発を進めました。現状SPEEDフォーマット部品の限定的なデータ、主にCG表現に限った部分のインポートができるようになりましたが、例えば門扉を置くと門柱が配置されるなどエクステリアCADシステム固有の処理こそが次の課題と考えています。
更に読み込んだSPEEDフォーマット部品をCADシステムの部品マスターに登録する際の自動化など、SPEEDフォーマット部品のデータベースに格納されている部品情報の取り扱い、CADシステムの部品マスターとの連携をシームレスに行うことなども次の重要な課題になると考えています。
コンテンツの普及については予想以上に既存データとの互換性を求める声が強いので、コンバータ等による対応を強化する必要を感じています。また、SPEEDフォーマットはあらゆる部品データの制作に耐えるように汎用性を高めた設計になっています。それは利点ですが、逆を返せばパラメータ名などがバラバラになり易いため、互換性の維持、CAD側での制御が困難になる欠点にもなり得ます。制作指針によるガイドライン作りと指導も課題のひとつです。
●今後への期待
現行のVer. 1.0ではエクステリア部品制作に不可欠ないくつかの仕様が含まれていません。この辺りの機能実装によりエクステリアの表現力が増し、SPEEDフォーマット部品が普及することでエクステリアCADシステムの利便性が向上します。そして、施主様にとっても分かりやすいプレゼンテーションが実現できる、顧客満足度も向上すると考えています。
親会社がエクステリアメーカーでもあるので、エクステリアCADベンダーを越えた観点からSPEEDフォーマットの発展と普及に貢献したいと思います。
●会社情報
会社名 | : |
日軽情報システム株式会社 |
設立 | : |
昭和58年 |
本社所在地 | : |
〒140-0002 東京都品川区東品川2-2-20 天王洲郵船ビル |
URL | : |
http://www2.nikkeikin.co.jp/nis/index.html |