Shade 9には、パーティクルと物理エンジンを融合した新しいアニメーションツールである「パーティクルフィジックス」を搭載しました。
パーティクルフィジックスは、煙や炎などの粒子を発生させたり、風や竜巻、引力で制御したり、それらと形状との相互作用をシミュレートして表現することができます。 |
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アニメーションにパーティクルを追加
パーティクルフィジックスで物体から煙を発生させるのに必要な操作は、パーティクルを発生させたい場所に発生源を置くだけです。
モーションウインドウで再生をすれば、パーティクルの発生する様子が図形ウインドウにワイヤフレームでプレビュー表示されます。
エフェクタの設定も自動で行われるので、レンダリングをすればシーンにリアルな煙を追加することができます。
もちろん、発生源が移動する物体に設定されていれば、パーティクルもその移動に合わせて発生します。
点からの発生だけでなく、形状の表面を発生源にして法線方向にパーティクルを発生させれば、水面から立ち上る湯気や、空から雨や雪が降る様子を再現可能です。 |
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パーティクルの使用例
画像クリックで再生(要QuickTImePlayer)
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物体との衝突、風によるコントロール
パーティクルフィジックスは、発生させたパーティクルを形状に沿わせる、よけさせる、閉じ込めるために衝突判定機能を搭載しています。
この衝突判定は重力、摩擦、跳ね返りを考慮しており、パーティクル同士や形状同士についても相互作用して、複雑な動きをさせることができるようになっています。
風による影響を与えれば、煙を換気扇に誘導するなどパーティクルの動きをコントロールしたり、さらには、強力な風や竜巻を発生させて、パーティクルや形状をまとめて吹き飛ばしたりすることも可能です。 |
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衝突判定と風の使用例
画像クリックで再生(要QuickTImePlayer)
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図形ウインドウでのワイヤフレームプレビュー
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パーティクルのパラメータをグラフで設定可能
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物理エンジンによるシミュレート
パーティクルフィジックスの命名の由縁ともいえる物理エンジンは、単体での使用も想定して設計されています。
多数の形状に対する複雑なモーション設定もパーティクルフィジックスを利用すれば、自然なモーションを自動計算で作り上げることができます。
アニメーションに止まらず、静止画においても、形状を散乱させたり、積み重ならせる場合には物理エンジンによるシミュレーションが大きな効果を発揮します。 |
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物理エンジンの使用例
画像クリックで再生(要QuickTImePlayer) |
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サンプルで紹介した機能のほかにも、パーティクルに物理設定を行うことで気体以外の表現や、形状をパーティクルとしてランダム発生させるなど、多数の機能を備えています。
また、Professionalでは、メタパーティクルレンダラとの組み合わせもできるようになっており、応用次第でより多彩な表現が可能です。
このShade 9のパワーがあなたのものになるまで、あと3日です!
(Shade開発課 かとり けんた)
次回は
第7回:欲しいアレがきっと見つかる!?Web連携でさくっとShade用コンテンツをゲット
掲載は、12月8日(金)の予定です。
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