最初にギリシア神話に登場するペルセウスの物語に少しだけ触れます。
ペルセウスは、セリポス島のポリュデクテス王に育てられたのですが、ペルセウスが成人すると、諸事情によって邪魔になり、彼を殺そうと企みました。
そしてペルセウスは、怪物メドゥサを退治に行くはめになりました。メドゥサと言えば、一目見た者を石にしてしまう化け物で有名です。
幸い、ペルセウスはアテナとヘルメスに可愛がられていて、アテナは楯を貸してくれました。ヘルメスは翼のついた飛行靴を貸してくれました。そしてもう一つ貸してくれたのは、金の新月刀でした。これは、世界で唯一、メドゥサの首を切ることができる鋭利な刀です。
そしてヘルメスはペルセウスに、「あと二つのものが必要だ。」と告げました。ペルセウスはその二つの物を求めて老女グライアイのところまで、飛んで行きました。彼女たちは、三人なのに、一つの目と一つの歯しか持たず、それらを、交代で使っていました。
ペルセウスは、グライアイたちから上手い事、目を取り上げそれと交換に、求める物の有り場所を聞き出しました。
一つは、隠れ兜という冠ると周りを闇が包み、見えなくしてしまう兜です。もう一つはキビシスという袋で、この魔法の袋だけが、メドゥサの毒に耐えられるのです。
ペルセウスは、メドゥサに睨みつけられると石になってしまうので、メドゥサが眠っている間に、近づき、アテナから借りた盾にメドゥサを映し、メドゥサを直接見ないようにして首を落としました。
そのとき、飛び散るメドゥサの血から、生まれ出たのが、天馬ペガサスです。