Windows版およびMac OS X版の10.5.1アップデータでの機能追加、仕様変更、不具合修正の概要をお知らせします。
（2009年03月05日公開）

• 機能追加および変更点
• 不具合修正および改善
  
  
• アップデータの種類およびダウンロードの方法に関して

モデリング

• 形状作成時にshift + ドラッグによる方向制限が反映されない問題を修正
• グリッドスナップを使用した形状入力の精度を改善
• 図形ウインドウの左上ビューが透視図以外に設定されているとき、左上ビューでZ+X(Win), option+command(Mac) + ドラッグによるコントロールポイントの追加ができない問題を修正
• スキン設定がされたコントロールポイントを削除した後、アンドゥやリドゥをすると動作が不安定になる場合がある問題を修正
• 複数のジョイントが同時に削除されるときにクラッシュする場合がある問題を修正
• 移動ツール、複製ツールを選択した後に、選択形状を変更しても中心位置が更新されないように変更
• マニピュレータをローカルモード、法線モードで操作したときに不正な変形が行われる場合がある問題を修正
• 形状編集モードで複数の頂点を選択しているときに、Ctrl(Win), command(Mac) + クリックによる頂点の選択の追加、解除をすると、クリックした位置にマニピュレータのピボットが移動する問題を修正
• ポリゴンメッシュの稜線選択において、ワイヤフレーム表示のときに裏側の稜線も選択対象となるように変更
• メッシュツールのナイフにおいて、既存の頂点に重ねて適用をすると不正な結果となる場合がある問題を修正
• いずれの面にも属さない2つの稜線を選択して、「面を張る」を実行するとクラッシュする問題を修正
• 頂点編集モードのとき、UVビューで頂点を直接ドラッグして移動できない問題を修正
• メタメッシュ形状とメタエレメントを同時に選択した状態で、移動編集をするとクラッシュする問題を修正

図形ウインドウ

• スキンが設定された円、球の移動編集時に位置がずれて表示される問題を修正
• リンク形状の「表示/非表示」の状態やバウンディングボックスが正しくない場合がある問題を修正
• マスターオブジェクトパート内の形状の選択状態による表示/非表示の動作を修正
• シェーディング表示において、拡散反射、光沢、反射(環境マップ)の値が正しく継承されない問題を修正
• シェーディング表示において、「すべての光源」が選択されているときに、形状光源の位置に上位パートのマトリクス変換が反映されない問題を修正
• シェーディング+ワイヤフレーム表示において、リンク形状が図形ウインドウで正しく選択できない問題を修正
• テクスチャシェーディング表示において、イメージのラップマッピングの「UV補正」の設定が正しく反映されない問題を修正
• テクスチャシェーディング表示において、ローカル座標のマトリクス変換が正しく継承されない場合がある問題を修正
• UVビューにおいて、凹ポリゴンの面のアクティブ表示が正しくない問題を修正
• UVビューにおいて、環境設定の「pbufferを使用する」がオン、UVビューの「画像を表示」がオンのとき、マッピング設定の投影手法をラップ以外に設定した状態で編集をすると表示が不正になる問題を修正
• UVビュー上にマウスカーソルがある場合は、ステータスバーの表示座標の軸をUVで表示するように変更

ファイル保存、読み込み

• XML形式のシーンファイル(xmlshd)が読み込めない問題を修正
• 形状データ(shd)のインポートにおいて、イメージ形状が2重に作成される問題を修正
• Shade R4以前でモーション設定がされたシーンファイルが読み込めない問題を修正
• カメラ設定ファイルの読み込みにおいて、「新規カメラオブジェクト」が選択されていてもアクティブなカメラに設定が読み込まれる問題を修正
• HDR形式の画像ファイルについて、EXPOSURE値に0以下の値が設定されていると読み込むことができない問題を修正
• 画像の保存、アニメーションレンダリングの連番画像保存において、いくつかの画像形式で保存時にメモリリークが発生する問題を修正
• (Mac)ShadeExplorerにおいて、「開く」ボタン、「挿入」ボタンでロックファイルを開くことができない問題を修正

インポート・エクスポート

• EPSFインポータにおいて、Illustrator 9以降の形式で保存されたファイルが読み込めない問題を修正
• EPSFインポータにおいて、Windows版のIllustratorで保存したEPSFファイルが読み込めない場合がある問題を修正
• OBJインポータにおいて、mtlファイル内に絶対パスやスペースが含まれたパスが含まれていると画像ファイルが読み込めない問題を修正
• OBJインポータ、エクスポータにおいて、「Poser単位の変換」チェックボックスによる単位変換をPoser 6以降の仕様に変更
• POV-Rayエクスポータにおいて、球が正しい位置に出力されない問題を修正
• QTVRエクスポータにおいて、Shade起動後の初回のみ、ムービーファイルが正しく出力されない問題を修正
• (Pro, Std)DirectXエクスポータにおいて、円、および円の掃引体が正しく出力されない問題を修正
• (Pro)3DSインポータにおいて、同一の画像が複数の箇所で使われていた場合に、1つのイメージ形状にまとめるように変更
• (Pro)3DSエクスポータにおいて、マスターサーフェス名をマテリアル名として出力するように変更
• (Pro)3DSエクスポータにおいて、名前の同じパートが複数存在する場合は連番を追加するように変更(3DS Maxでは名前の同じパートが読み込まれないため、これに対処)
• (Pro, Mac)3DSエクスポータにおいて、パート名に日本語が含まれているとエクスポートが終了しない問題を修正
• (Pro)LWOインポータにおいて、テクスチャとして指定された画像ファイルが存在しない場合にクラッシュする問題を修正
• (Pro)LWOインポータにおいて、読み込まれた表面材質のイメージマッピングの合成モードを「αブレンド」から「通常」に変更
• (Pro, Mac)LWOインポータにおいて、ファイルパスに日本語が含まれていると読み込めない問題を修正

表面材質

• 「その他」ダイアログボックスで設定したパラメータが正しく反映されない場合がある問題を修正

レイトレーシング、パストレーシング

• マルチスレッド動作時の安定性を改善
• レンダリングブーリアンの「$」記号による影響が、記号を付与した形状をレンダリング対象に含めない場合にも反映される問題を修正
• ポリゴンメッシュにおいて、四角ポリゴンの境界付近に微細な穴が発生する場合がある問題を修正
• バンプマップを設定した球やポリゴンメッシュにおいて、反射が部分的に不正になる場合がある問題を修正
• マスターオブジェクトパート内の形状の選択状態によるレンダリング対象/非対象の判定を修正
• シャドウキャッチャー形状の背面に形状があった場合の結果が不正となる問題を修正
• パストレーシングにおいて、異方性反射を設定した場合の光沢の方向と反射の荒さの方向が一致しない問題を修正
• 大域照明フォトンマッピングにおいて、コースティクスが暗い問題を修正
• 大域照明フォトンマッピングにおいて、コースティクスの倍率をあげると、フォトン数が目標値に達する前に計算が終了する場合がある問題を修正
• 大域照明フォトンマッピングにおいて、線光源のレンダリング結果が不正になる問題を修正
• 大域照明フォトンマッピングにおいて、可視をオンにした面光源からフォトンが発射されない場合がある問題を修正
• 大域照明フォトンマッピングにおいて、フォトン計算でフォトンが1つも格納されなかった場合に、次回のレンダリングでフォトン計算がされない問題を修正
• 大域照明フォトンマッピングにおいて、フォトン計算結果の再利用時に描画開始までにかかる処理の速度を改善
• (Win)環境によって、レンダリング中にShadeの動作レスポンスが低下する場合がある問題を修正

ラジオシティ

• (Pro)「調光」をクリックしたときにフリーズする場合がある問題を修正
• (Pro, Win)マルチスレッドで計算を行った場合にクラッシュする場合がある問題を修正

ShadeGrid

• ShadeGridを使用したレンダリングの開始時にShadeがクラッシュする場合がある問題を修正
• 表面材質プレビューのレンダリングにレンダリングサービスを使用しないように変更
• バッチレンダリングの設定の「レンダリングサーバを使用」が反映されない問題を修正
• 「サーバのみでレンダリングする」がオンのとき、イラディアンスキャッシュの計算結果が保持されない問題を修正
• (Pro, Std)スマートキネマティクスのクリーンナップを使用したシーンをレンダリングすると、ShadeGridサーバがクラッシュする問題を修正
• (Pro)複数のShadeGridサーバを使用したレンダリング後に、シーンが閉じられなくなる場合がある問題を修正

トゥーンレンダラ(Pro, Std)

• レンダリングブーリアンの判定を改善
• レンダリング設定ダイアログボックスで「トゥーンの塗りを有効にする」をオフにしたときに、シェーディング計算を行わない高速なレンダリングをするように変更
• 網点描画の線数がレンダリング設定のDPIの値に対して常に連動するように変更
• スキンが設定された形状のリンクが正しい位置にレンダリングされない問題を修正
• リンク形状やマスターオブジェクトパート内の形状の選択状態によるレンダリング対象/非対象の判定を修正
• トゥーン設定をした表面材質を適用した形状の名前にラベルを表示するように変更

CALLISTO2(Pro)

• スキン設定がされたポリゴンメッシュをレンダリングするとフリーズする問題を修正

ワイヤフレームレンダラ

• スキンが設定された形状のリンクが正しい位置にレンダリングされない問題を修正
• リンク形状やマスターオブジェクトパート内の形状の選択状態によるレンダリング対象/非対象の判定を修正

パーティクルフィジックス(Pro, Std)

• Objectsパート内の形状で発生位置を指定する場合、2つめ以降の発生源からパーティクルが正しく発生しない問題を修正

その他

• 「選択形状に合わせる」がショートカット登録できない問題を修正
• イメージの範囲設定ダイアログボックスにおいて、拡大表示をすると選択範囲がマウス操作に正しく追従しない問題を修正
• (Win)コントロールパネルのマウスの設定で主ボタンと副ボタンを入れ替えていたときに、ダイアログボックス内のチェックボックスが正しく動作しない問題を修正

Pythonスクリプト

• scriptフォルダのサブフォルダにpyファイルとpycファイルを混在して配置すると、スクリプトメニュー上で別のサブメニューが作成される問題を修正
• scene_object.clear()で形状が削除されない問題を修正
• image_object.create_window()で作成したウインドウが図形ウインドウの背面に移動する問題を修正
• image_objectの取得が遅く、また、変更が反映されない場合がある問題を修正(image_objectの生成はオーバヘッドが大きいため、複数回使用する場合は変数への代入しての再利用を推奨)

Plugin SDK(Pro, Std)

• 表面材質に作成したカスタム情報にラベルを設定した場合、その表面材質を適用した形状の名前にラベルを表示するように変更
• master_image_class::load_imageに渡したパスにファイルが存在しないとShadeがクラッシュする問題を修正
• stream_interfaceによるファイルの読み込み速度を改善
• レンダラプラグインにおいて、rendering_context_interface::get_render(), get_rendering_flag()によるレンダリング対象/非対象の判定が正しい結果を返さない場合がある問題を修正
• レンダラプラグイン、エクスポータプラグインにおいて、スキン設定された球、円、パートのリンクの変換マトリクスが正しく取得できない問題を修正