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第12回:株式会社ファイン コンテンツ事業部 一階麻莉子さん~女性ならではの感性で Shade を操る若き職人~

【2009年3月3日】
第12回:株式会社ファイン コンテンツ事業部 一階麻莉子さん

~女性ならではの感性で~

建築 CG のデジタル素材の制作などを行っている株式会社ファインさんで、実際の業務で Shade がどのように使用されているのか取材させていただきました。

(聞き手:安藤健一 株式会社イーフロンティア 代表取締役)

「自分のライン」を描ける Shade

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安藤健一(以下、安藤):お若いのでびっくりしました。Shade歴はどのくらいなんですか?

一階麻莉子(以下、一階):2 年くらいです。 短大の建築科を卒業後、スクールの講師としてShade の授業をやるために覚えました。もちろん最初は見習いでしたが 、はやく頑張って教壇に立ちたい!と思いまして結構がんばって覚えました。教えるというよりは生徒さんたちと一緒に身につけていった感じです。現在は企業さんから頂くCG 制作のお仕事を担当しています。

安藤:学生時代はCG のご経験はおありですか?

一階:Shade が初めてなんです。もちろん学生時代は授業で実際にいろんな CAD を触ったんですが、ほんとに触った程度でした。もともと絵を描くのが好きでしたが、Shade を覚える時にはその経験が生きたように思います。とくに、イラストなんかと同じ感じでアウトラインを引いていけるので、Shadeの自由曲面モデリングは私にとって相性が良かったみたいです。

安藤:御社では女性クリエイターはほかにもいらっしゃいますか?

キッチン

一階:弊社のデザイン・制作部門は、男女の比率が半々くらいです。他の会社さんの話を聞くと、うちの女子率はすごく高いみたいですね。
会社内ではいろいろな制作をやっていますが、わたしは内観パース制作を中心にやっています。最近は住宅メーカーさん向けの制作を担当しました。この絵はチームの仲間と共同で仕上げたものです。
けっこう気に入ってもらえて、とっても嬉しかったです。最初に作品を持っていって観てもらうときは何度やってもドキドキします。このお仕事では、「また担当してくださいってね」、っておっしゃっていただけまして、仕事をやっている充実感がワッとわいてきました。

安藤:仕事の中で生まれる感動は何よりですよね。内観パースを作るときに特に気をつけていることはありますか?

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一階:これは私だけでなくクリエイターの皆さん共通だと思いますが、一枚の絵としてバランスよく仕上がっているか、空気感をうまく表現できているか、といったあたりでしょうか。わたしはラジオシティを使った内観パースを作るのが好きなので、空間の広がりや空気感がうまく表現できると、すごく幸せですね。とくに、光がいっぱいの明るいお部屋が好きなんですよ。頭にあるイメージと、実際のレンダリング結果がぴったりいくまでレンダリングを何度でもやって、照明とかの設定を何度も何度もかえて、自分の頭の中にあるものと完全に一致した結果が出たときは心の中で「ヤッタぁ!」って叫んでいますよ(笑)

安藤:男性クリエイターと一緒に制作していく中で、制作手順の違いとか感性の違いとかを感じることはありますか?

一階:わたしのチーム特有かもしれませんが、男性のほうがディテールの作り込みにこだわりがある気がします。見えない部分なんかも作ってたりとか。もちろん図面を元にパースを制作するので正確性は重要なのですが、男性のほうがより寸法にこだわって作るような傾向があるように思います。
男の人って、趣味とかでも、ひとつのことにのめりこむじゃないですか。たぶん、女性のほうが広く浅く、おおざっぱなのかもしれませんね。
Shade はもちろん数値からも入力していけるんですが、思った通りに「自分だけのライン」を描けるソフトですよね。わたしにとっては感性を邪魔されずに思いをダイレクトに絵にできることが大切なので、いったん線を引いておいて、最後の方で寸法を修正しています。その意味でも、わたし、Shadeと本当に相性がいいんだと思います。

安藤:Shade にこの機能は早くつけてよ、というご要望はありますか?

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一階:スナップ機能がほしいです。プレビュー画面で直接スナップできると、データの修正がずいぶん早くなるのですが。Illustrator などから透視図のテンプレートを持ってくることが多いので、スナップはどうしてもほしい機能なんです。

安藤:実は、Shade 10.5 の新機能のひとつが、スナップ機能なんです。ユーザーの皆さんから早く実装するようにと、強く要望されていた部分ですね。今までなかなか実装できなくて申し訳ございませんでした。今回は作業効率アップに重点を置いたバージョンアップですので、当然ながら最重要の機能でした。
Shade 10.5 と同じ日に発売予定の「Shade ドリームハウス」も、建築分野の皆さんにはとってもお役に立てると思います。Shade ドリームハウスのユーザー様には毎週50~100 点ほどの住宅がらみの3D データを無償提供する予定なんです。Shade との連携も強化していますので、Shade ドリームハウス用のデータはそのまま Shade でも使えます。ぜひご期待ください!!ところで Shade を使う上で役立っている知識や、とっておきのテクニックはありますか?

一階:そんな、とっておきのテクニックなんてありませんよ。でも、建築科のときにやった手描きパースの勉強がやっぱり重要だったんだなあ、と思っています。学生のときは面倒だなぁ、って感じていたんですけど、今となってみればとっても大事な勉強だったと思います。あとは、カメラです。カメラの知識って、まさに 3D 制作のいろんな要素と共通していて、役に立つことが多いですね。

安藤:これから挑戦してみたいことは?

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一階:今まであんまり作ったことがないんですが、キャラクターや人物制作に興味があります。でも、わたしにとっては新しい分野なので、得意な人にいろいろ相談したいんですけど、会社ではみんな建築分野のプロばかりで……「かわいいキャラクターの作り方」なんて、聞けないんですよね。プライベートの友達でも残念ながら Shade のユーザーがいないので、ちょっと困っています。

安藤:それなら、ぜひ artist side に参加してくださいよ。
Shade でかわいいキャラクターを作られているCG クリエイターさんもたくさんいらっしゃいますので、どんどんコミュニケーションをとって、お友達をいっぱい増やしてください。

一階: artist side は、もちろん作品を観させてもらっていました。皆さんの作品のレベル、ほんとに高いですよね。私なんかが投稿していいのか、と思ってメンバー登録するのをためらっていました。
でも、せっかくですから、思いきってメンバー登録して、いろいろ投稿してみます。

安藤:CG だけじゃなくって写真やイラストなんかもぜひ投稿してください。そして多くのユーザーのみなさんと交流の輪を広げて頂けたらこんな幸せなことはございません。ご参加、お待ちしていますね。
今日はありがとうございました。

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株式会社ファイン
( http://www.fine-d.co.jp/)
建築CG パース・CAD 製作用の素材データバンク『DATA STATION』の運営、画像素材集『添景工房』の販売などで有名。本社は大阪。一階さんからは「一生懸命、丁寧な仕事をしますので、CG 制作のご依頼はお気軽にご連絡ください!」とのメッセージを頂戴しています。

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