レンダリング機能の強化_後編

レンダリング機能の強化_後編

レンダリング機能の強化_後編

アウトプットの品質とプロジェクトの生産性にダイレクトに影響を与えるレンダリングについて、Shade 13では様々な機能強化をおこなっています。前編と合わせてご覧ください。

目次

ラジオシティPro:テクスチャ対応

イメージガンマ

色補正のリアルタイム反映  



ラジオシティPro:テクスチャ対応

Shade 13のラジオシティでは、表面材質にマッピングした画像を計算に反映できるようになりました。屋内シーンで壁や床にコントラストのある画像をマッピングした場合のそれぞれからの照り返しをより忠実に再現するため、従来と比較して非常に自然なレンダリング結果を得ることが可能です。

下の画像は、Shade12のラジオシティ計算結果(上)とレンダリングイメージ(下)です。赤と白の壁紙がラジオシティの計算結果に反映されていないので、レンダリングイメージに赤い部分の照り返しがほとんどありません。

下の画像は、Shade13のラジオシティ計算結果(上)とレンダリングイメージ(下)です。赤と白の壁紙がラジオシティの計算に反映された結果、レンダリングイメージに赤い部分の照り返しが反映されていることがわかります。


イメージガンマ

画像編集ソフトで作成したイメージをテクスチャや背景として使用する場合に、画像の明るさを正しくレンダリングするための方法の一つにガンマ補正があります。ガンマ補正をおこなう場合、従来はイメージを事前に画像編集ソフトで補正しておく必要がありました。Shade 13ではこれをShade内で処理できるようになり、手軽なリニアワークフローを実現しています。

大域照明のレンダリングで間接光の表現を向上させるには、色補正とイメージのガンマを正しく設定する必要があります。このため、Shade 13のイメージガンマでは、画像ごとにガンマを設定することができます。基本的な色補正とイメージのガンマ設定方法を下のサンプル画像でご説明しましょう。

床のフローリングに使用しているマッピング画像です。

  1. 色補正、イメージのガンマ調整なしの場合。中間色が弱いため、間接光の影響が弱く、椅子の下が暗くなりすぎています。
  2. 色補正でガンマを1.6にした場合。椅子の下は明るくなったものの、テクスチャの色調が全体的に白っぽくなっています。
  3. 色補正でガンマを2.2、各イメージのガンマを0.4545(2.2の逆数)にした場合。シーン全体のトーンを損なうことなく、椅子の下が明るさと床の色調が本来のものに近付いていることがわかります。

さらに光源の配置をした最終イメージです。

色補正のリアルタイム反映                                                                 

最終的なアウトプットの品質を高めるために必要な様々な設定 - レンダリング画像の明るさ、カラーバランス、彩度、ガンマ - こうした色補正は設定を微調整するたびに再レンダリングが必要だったため、非常に時間と手間を要する作業でした。
Shade 13ではイメージウィンドウに表示されているレンダリング結果に対してリアルタイムで色補正の結果を反映できるようになりました。これによりテストレンダリングの回数を大幅に減らし、より短時間でイメージ通りのレンダリング結果を得ることができます。

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